洋楽 80’s – Just the Two of Us / Grover Washington Jr.

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みなさん、おはこんばんちは。
だだだだだだっ、だだ~ん♪記念すべき第30弾(キリ番)です!😤

ここまで朝のJoJoから始まって、夜の街に繰り出し、深夜のノスタルジーに浸り……と一晩分のストーリーを歩いてきました。今回はその締めくくりにふさわしい、大人のムード全開の1曲でいきます。

紹介するのはGrover Washington Jr.(グローヴァー・ワシントン・Jr.)の「Just the Two of Us(ジャスト・ザ・トゥー・オブ・アス)」。サックスの調べに乗せてBill Withers(ビル・ウィザーズ)が歌う、夜の締めくくりにぴったりな(と、勝手に思ってる、あ~んど、歌っている人グローバーぢゃないの?ってなる)1曲です。

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ジャケット(ジャストザトゥーオブアス/グローヴァーワシントンJr.)

左から日本盤、UK盤の7インチです。2枚とも図柄は同じ、サックスとワイングラス。違うのは文字まわりです。

確かにさ、日本盤には演奏:グローヴァー・ワシントンJr.って書いてあるよね…

てぃーだ

邦題は、なんと「クリスタルの恋人たち」!
しかも「スーパー・メロウ・ポップ!」、「滅茶苦茶に気持い~い曲が遂にシングル・カット!」ってコピー付き、当時の担当さん、ノリノリだね😆

注目はUK盤。右下に斜めの帯で「Featuring Bill Withers」と入っています。日本盤とUS盤には、Withersの名前はありません。

この曲、はじめはWashingtonの名前だけでクレジットされていて、後のプレスでWithersが歌っていることがはっきり書かれるようになった、とも言われてるようです。

ちなみに、B面が「Winelight」になっているUS盤(E-45128)も出回っていますが、こちらは「Spun Gold」シリーズの再発盤です💿

てぃーだ

歌ってるのはWithersなのに、表に名前が無いのはちょっと気の毒…。UK盤だけでも名前が載って、ちょっと救われた感じ🤔

アーティスト紹介(グローヴァー・ワシントン・Jr.)

グローヴァー・ワシントン・Jr.の生い立ち

Grover Washington Jr.は、1943年ニューヨーク州バッファロー生まれのサックス奏者です。

母親は教会の聖歌隊員。父親は古いジャズのレコードを集めながら、自分でもサックスを吹く人でした。

8歳のとき、父からサックスを譲り受けます。練習のかたわら、地元バッファローの有名なブルース・ミュージシャンを見るために、クラブへ忍び込んでいたんだとか。

弟のDarrylはドラマーとして兄の後を追い、もう一人の弟Michaelは、ハモンドオルガン(B3)を弾きこなすゴスペルのオルガン奏者になりました。

ソロ・デビューまで

バッファローを離れてからは、中西部のグループFour Clefs、続いてMark III Trioで活動。その後、米陸軍に徴兵され、そこでドラマーのBilly Cobham(ビリー・コブハム)と出会います。

除隊後はニューヨークでフリーランスとして活動し、1967年にフィラデルフィアへ。

転機は、Creed Taylor率いるKudu Recordsの録音に、アルト奏者のHank Crawford(ハンク・クロフォード)が来られなくなったこと。その代役に選ばれたのがWashingtonでした。

このチャンスが、デビュー・ソロ作「Inner City Blues」につながります。このアルバムには、Bill Withersのヒット曲「Ain’t No Sunshine」のカバーも入っていました。

ブレイクと代表作

ソプラノ・アルト・テナー・バリトンの4種のサックスを吹き分ける器用さで知られ、4作目のアルバム「Mister Magic」はBillboard R&Bアルバムチャート1位の大ヒットに。

続く「Feels So Good」(1975年)もR&Bアルバムチャート1位。この2枚は、70年代半ばのジャズ・ファンク・ムーブメントの重要作とされています。

「Winelight」のころ

そしてElektra Recordsと契約し、1980年に出したのが今回のアルバム「Winelight」。当時のWashingtonのすべてを決定づけたアルバム、と紹介されることもあります。

てぃーだ

2曲目の「Let It Flow (For ‘Dr. J’)」は、バスケ好き、特にPhiladelphia 76ersが大好きだったWashingtonが、Julius Erving(ジュリアス・アーヴィング、通称Dr. J)に捧げた曲なんだって🏀

「Winelight」は1981年にプラチナ認定。1982年のグラミー賞では、「Winelight」がBest Jazz Fusion Performanceを受賞しています。

「Winelight」以降のWashingtonは、Kenny G(ケニー・G)を表舞台に押し上げたほか、Kirk Whalum、Najee、Boney Jamesら、80年代後半〜90年代前半に活躍する新しい才能を生んだ立役者とされています。

曲の紹介(ジャスト・ザ・トゥー・オブ・アス)

「ジャスト・ザ・トゥー・オブ・アス」を書いたのは誰?

作者は、パーカッション奏者でソングライターのRalph MacDonald(ラルフ・マクドナルド)、ベーシストのWilliam Salter(ウィリアム・ソルター)、そしてBill Withersの3人です。

MacDonaldは、Washingtonのアルバムのタイトル曲にもなった「Mister Magic」の作者。Salterとのコンビでは、Roberta Flack & Donny Hathawayのデュエットでグラミー賞を獲った「Where Is the Love」も書いています。

Withersは「Ain’t No Sunshine」「Lean on Me」などのヒットで知られる、ソウル/R&Bのシンガー・ソングライター。この曲ではボーカルを担当しています。

いきさつは、2004年のSongfactsのインタビューでWithers本人が話しています。仲が良かったのはMacDonaldの方。MacDonaldとSalterが書いた曲が送られてきて、「Groverとやりたいんだけど、歌ってくれない?」と頼まれたそうです。

I’m a little snobbish about words,(中略)I said, “Yeah, if you’ll let me go in and try to dress these words up a little bit.”

Bill Withers : Songwriter Interviews(Songfacts)

「僕は言葉にはちょっとうるさいんだ。(中略)『いいよ、僕が入って、この言葉をちょっとおめかしさせてもらえるならね』って言ったんだ」。

Withersは、Washingtonと歌録りのときに顔を合わせたそうですが、録音は別々に録って重ねる”重ね録り”だったそうで、2人が一緒に演奏したわけでもなく、Washingtonのことはよく知らないままだったとか。

それでもWithersは、Washingtonに好感を持っていたらしく、それは(本人が知る限り)自分が書いた曲を最初にカバーしてくれたのが、Washingtonの「Ain’t No Sunshine」のインスト版だったから、と話しています。

てぃーだ

デビュー作でカバーした曲の作者と、たまたま回ってきた共演。不思議なめぐり合わせだね🎷🤔

演奏メンバーとコード進行

演奏メンバーは、Washingtonのサックスに加え、エレクトリックピアノにRichard Tee(リチャード・ティー)、ドラムにSteve Gadd(スティーヴ・ガッド)、ギターにEric Gale(エリック・ゲイル)、ベースにMarcus Miller(マーカス・ミラー)という顔ぶれ。

フュージョン好きなら、名前を見ただけでニヤッとしちゃうメンツです(※個人の感想です)。

コード進行にも、ちょっと面白い話があります。ピアニストで作曲家・講師のTom Clearyが、2019年のブログ記事で、Bobby Hebbの「Sunny」(1966年)との関係を書いています。

「Sunny」の出だしの和音の流れを倍のテンポで駆け足にして、前後を入れ替えると、この曲の出だしになる、という見方。ただし、「そうやって作られた可能性もなくはない」くらいで「たとえ違っていても、2曲の似たところに気づけて覚えやすくなる”創作神話”」という位置づけです。

てぃーだ

しろーとからすると、そうやって曲作りすることあるんだ?って感じ。雷に打たれて、落ちてくるものとばかり思ってたよ…😅
ちなみにWithers本人は「曲作りなんて、座ってボリボリ掻いてたら何かが頭をよぎるもんさ」だって😝

チャートと評価

1980年10月24日にアルバム「Winelight」の収録曲としてリリースされ、1981年2月にシングルカット。

Billboard Hot 100では、1981年5月2日付の週に最高2位。2位に3週とどまりました。その間に1位にいたのは、Sheena Eastonの「Morning Train (9 to 5)」とKim Carnesの「Bette Davis Eyes」です。

作詞作曲のWithers・MacDonald・Salterの3人は、この曲で第24回グラミー賞のBest R&B Songを受賞しています。同年のグラミーでは、Record of the Year(最優秀レコード)にもノミネートされました。

ライバルは、John Lennon & Yoko Ono「(Just Like) Starting Over」、Diana Ross & Lionel Richie「Endless Love」など。で~~受賞したのは……Kim Carnesの「Bette Davis Eyes」!!。

てぃーだ

チャートで1位を阻まれた「Bette Davis Eyes」に、グラミーでもまた…
よっぽど相性が悪かったんだねぇ。😢
でも、ベティ・デイビスの瞳はたしかに当時よく聞いてた。というか、今でも聴くし😊

ウィル・スミスからTikTokまで

この曲は後の世代にも受け継がれていて、なかでも有名なのがWill Smith(ウィル・スミス)の同名曲。1997年のアルバム「Big Willie Style」に入ったラップ曲で、1998年にシングルになりました。

原曲を使っているので、Withers・Salter・MacDonaldの3人もSmithと共に作者としてクレジットされています。チャートはUKで2位、USのBillboard Hot 100で20位でした。

日本では久保田利伸が、1991年にCaron Wheelerとのデュエットで、アルバム「Kubojah: Parallel World I」にレゲエ調のカバー(「Just the 2 of Us」表記)を収録。

1995年にはR&B調で録り直し、1996年にシングルとして出しています。

さらに2020年の終わりごろ、この曲が動画アプリTikTokでトレンドに。それを受けて、Salterの孫娘Jada Salterさんが「これは私のおじいちゃんが書いた曲」と、家族写真を見せる動画を投稿しました。

2020年12月のNY1(ニューヨークのニュース局)の記事によると、動画は本人も予想しなかったほど一晩でバズって、コメント・いいね・シェアが数十万に。当時84歳のSalterさんは「すっかり驚かされた(blown me away)」と話しています。

ちなみにJadaさんは8歳のころ、90年代に大好きだったWill Smith版がおじいちゃんの曲とつながっていると知って、驚いたそうですよ。

てぃーだ

1981年のヒット曲が、令和の時代にも聴かれてるって、なんとも感慨深いでありまふ。😭

歌詞について

原曲は、恋人同士の2人を歌ったラブソング。ここでは、Withers本人が先ほどのインタビューで触れた2か所を起点に見ていきます。

クリスタルの雨粒が落ちるのが見える

I see the crystal raindrops fall

Just the two of us – Grover Washington Jr.

1番の歌い出しです。Withersはインタビューで、「クリスタルの雨粒みたいなところは、たぶん僕が入れた。前は何だったか覚えてないけど」と話しています。

てぃーだ

日本盤の邦題「クリスタルの恋人たち」の”クリスタル”って、もしかしてこの雨粒からだね?きっと。(知らんけど)🤔

僕たち2人だけ、やればきっとできる

Just the two of us
We can make it if we try

Just the Two of Us – Grover Washington Jr.

サビの「Just The Two Of Us」のところは、Withersが手を入れる前から書かれていたそうです。で、気に入らなかったのは、そこに至るまでの言葉だそう。なので「タキシードを着せようとした」と話しています。それがきっと、クリスタルの雨粒なのでしょう(恐らく、なのだが)。

Will Smith版は、恋人同士ではなく父と息子の歌になっている感じです。ビデオには、当時5歳だった長男のTreyも出ています。やっぱ、オリジナル…

待つ美徳、待ちすぎる愚徳

記事に関連する部分から2か所ほど紹介しましたが、個人的にはこれかな。

Good things might come to those who wait
Not to those who wait too late

Just the Two of Us – Grover Washington Jr.

てぃーだ

待てば海路の日和あり?果報は寝て待て?じゃないけど、いいことは待ってるやつに来る、的なことを言っておきながら、遅すぎる(待ちすぎる)やつにはこないよ!なんだよね。
よくある、ことわざ的なことなんだけど、これがWithersが歌うとなんでこんなに「あま~~い」んだろ?😃

要は、いまでしょ?(どっかで聞いた)ってことだよね。

結論:タキシードでキメたWithersの歌声で、いまでしょ!(何が?😆😆😆)

歌詞(全文)

歌詞の全文は、こちらでどうぞ。
Grover Washington Jr. – Just the Two of Us | Genius.com

動画(ジャスト・ザ・トゥー・オブ・アス)

では「グローヴァー・ワシントン・Jr.」で「ジャスト・ザ・トゥー・オブ・アス」です!
ちぇけら!!

さてさてさて、どうでしたか?
朝のJoJoから始まった一晩の物語も、これにて一区切り。大人な4本立て、いかがでしたでしょうか。第27弾から始まり第30弾までの一晩の物語、最終章は大人音楽、語り継がれる曲でした。

ビル・ウィザース本人が歌ってる動画です。ちょっと短め。

いや~いい声だよね。それは最初の動画でわかるって?(笑)

こっちのデュエットもいいよ。

ちょっと、ファンキーな仕上がりですね。どうですか?

さて、第30弾という節目を迎えられたのも、読んでくださっているみなさんのおかげです。次はまたどんな一晩を過ごすことになるか、お楽しみに。

ではまた次回会いましょう。
ばいなら、ばいなら、ばいなら。

クレジット・参考資料

クレジットや参考資料などに関する情報です。
他にもあったほうがいいなって思う情報があれば随時追加していきます。

クレジット

Just the Two of Us
 リリース:1980年10月24日(アルバム「Winelight」収録)/1981年2月(シングル)
 作詞作曲:Bill Withers、Ralph MacDonald、William Salter
 プロデュース:Grover Washington Jr.、Ralph MacDonald
 サックス:Grover Washington Jr.
 ボーカル:Bill Withers
 エレクトリックピアノ:Richard Tee
 ドラム:Steve Gadd
 ギター:Eric Gale
 ベース:Marcus Miller

参考資料

・Tom Cleary「A history of the chord progression from Bobby Hebb’s ‘Sunny’, and an original tune based on it (‘Eye On The Sky’)」BirdFeed(2019年11月26日)
・Lori Chung「Harlem Native Who Wrote Just the Two of Us Now a Viral Sensation」NY1(2020年12月5日)

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